キャバ嬢の色恋営業に嵌った客の末路Vol.1(前編)
何度か記事にしていますが、キャバ嬢の色恋営業に嵌った先には絶望しかありません。
ある客の例を書きます。
その客はそれまでキャバクラに行った事が無かったのですが、いつも会社から帰るときにはキャバクラが立ち並ぶ繁華街を通過しなければならず、いつも客引きに声を掛けられては断っていました。
又、その客は非常に真面目で、仕事もそれなりに出来る人だったのですが、出会いが無く、女性とも上手く話すことの出来ない人でした。
毎日、客引きに声を掛けられては断る日々が続いている内に一人非常に優秀な客引きがいました。
その客引きは、その客に対して、慣れ慣れすぎず、かと言って距離を置きすぎた感じでも無く、その客を見つけると、
「あ、今日もお疲れ様です、今お帰りですか?」
とか、
「今日は暑いですね。今度気が向いた時でいいので、たまには店に寄ってみて下さい。」
といった感じで、営業トーク一辺倒では無く、挨拶や雑談も含め、その客に気さくに話しかけていました。
その客は、段々その客引きに対して良い印象を持つようになりました。
いつしか、その客は仕事の事で行き詰まり、思い詰めた表情で歩いていた時に、例の客引きに声を掛けられました。
「あ、お疲れ様です。何か今日は元気無いですね。今度気晴らし程度で良いので、お店来て見て下さい。」
と半額チケットをその客に渡した。
この場合、今日来て下さいとは言わず、「今度」と言い、半額チケットだけ渡したところがポイントです。
その客は、翌日、「たまには店に行ってみるか。」と思い、ふらっとその店へ行きました。
その店は、内装も豪華で、キャバ嬢も結構美人なキャバ嬢が揃っていました。
客は席に案内され、一人目のキャバ嬢が付きました。
その嬢は、キャバ嬢としてはベテランで、その客がキャバクラが初めてである事が直ぐに分かり、最初は色々な話題を振り、客の興味のある話題を探っていました。
次第にその客は、キャバクラという所はそんなに悪い所では無いなと思い始めました。
そして、二人目のキャバ嬢が付きましたが、その嬢は入店して二週間程の新人キャバ嬢でした。
(但し、その店に入店して二週間と言うだけで、キャバ嬢歴としては一年程ありました。)
その嬢は、入店して二週間程である事を客に話し、色々とキャバ嬢としてのぎこち無さを演じている事により、客に新鮮なイメージを与えていました。
その嬢は、酔ったフリをして客の肩にもたれ掛かったり、客の飲みかけのグラスの酒を飲んだり、色々とアピールしていました。
そのキャバ嬢は、実はと言うと、色々と身の周りに金銭絡みのトラブルが有り、早急にお金を集まる必要があったのです。
その嬢は、妹が病気であるとか、両親と上手くいかず、家を出た等の身の上話を突然話し始め、それと同時に客の手を握る等、密着度を増して来たのです。
客も段々とその嬢に対して気持ちが向くようになり、場内指名を入れたのです。
それが、不幸の始まりでした。
続きは中編でお話します。
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